|
* 「頼りになる人」になりませんか? *
行政書士の業務と「代理」
行政書士の業務は多岐にわたります。例えば、自動車登録、自動車保管場所(車庫証明)の申請手続、建設業許可申請手続などが有名ですが、他にも会社の合併手続や、相続手続なども行政書士の業務の範囲内にあります。法律の数だけ業務があると言っていいでしょう。
近時、行政書士はこれらの手続の「代理」ができるようになりました。「代理」については民法に規定がありますが、要は本人に成り代わって手続をとれるということです。つまり、依頼者本人の代わりに手続を進行させることができる、ということです。
トラブルの回避
日常いろいろな法律を巡るトラブルが発生しています。トラブルの発生を回避できるようにすることが、日常生活においては大切なことだというのは、誰でも思うことです。しかし、できるだけ法的紛争を回避したい、というのは誰しも思うことです。この法的紛争の回避、いわゆる予防法務ということも、行政書士の業務範囲です。一旦紛争にまでなってしまえば、行政書士の業務範囲から逸脱しますが、そうでない限り、行政書士は依頼者のために行動できるのです。
「頼りになる人」になるために
代理ができること、予防法務が業務範囲であること、この二つから理解できるのは、行政書士は、本人に成り代わって、法的紛争を回避する、ということを業務範囲にしている、ということです。
現実的には、法的権利を実現するのは、法律上の手続に従って行われます。このことは、行政書士の業務との関係でいえば、法的紛争の回避は法的手続によって実現されうるということなのです。
こうしてみると、行政書士の仕事というのは、いかにしてトラブルを防ぐか、そのための手続をとるか、ということが主眼になって来るのではないか、ということがいえそうです。実際、行政庁の許認可や登録などが要求されている理由も、トラブルの回避ということを主眼にしているといえます。規制緩和も必要ですが、本来その規制は様々な日常のトラブルを回避するためにあるともいえるのです。
法律の解釈技術の必要性
ただ、ここで最大の問題に突き当たります。それは、法的なトラブルを回避するというためには、法律を知っている必要がある、その解釈の技術を知っている必要があるということです。加えて、これが中途半端な知識では、対応できないほど複雑な内容になってきているということもあげることができます。
本当の「街の法律家」としての行政書士になるためには、全ての法律を知っていなければならない、ということになるのでしょうが、実際はそうではない。それは無理ですし、そんなことは誰も必要としていないのです。むしろ、ある法律、それも全く知らない法律が現れたときに、これに対応できるだけの力、つまりは法律の解釈の技術を知っていることが重要になってくるのです。この解釈技術を身につけるための素材が、憲法であったり、民法であったり、行政法であったりという試験科目であるのです。
真の「頼れる街の法律家」
法律の解釈技術を備えた依頼者本人に成り代わって法的紛争の予防を実現できる人、これが現代の行政書士の理想像なのだろうと考えています。それが「頼りになる人」である行政書士なのだろうと思います。
今皆さんは、行政書士になりたい、という熱意を持っていらっしゃることと思います。その熱意を持ち続けて、どうか、依頼者から頼りにされる、「先生がいないと困る」といわれるだけの人になってください。
当学院で学び、真の意味での「街の法律家」になって行くことを期待しています。共に学び、共に頑張りましょう。そして、実務において皆さんと一緒に、悩み、苦しみ、考え、笑い、喜ぶことにしたいと、切に願っています。
|